
「ゴロウデラックス」(18/05/03深夜放送)で『屍人荘の殺人』の作者である今村昌弘さんが出演し、その執筆方法を公開していたのでまとめました。小説家志望はためになると思います。
今村昌弘
ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか。
いよいよ明日5月3日深夜24時58分からゴロウデラックス!
屍人荘の殺人が取り上げられます。ぜひご覧下さい! pic.twitter.com/5Z2xZnoXRc
— 今村昌弘@『屍人荘の殺人』発売中 (@Imamura1985) 2018年5月2日
デビュー作である『屍人荘の殺人』が「このミステリーがすごい!2018年版」「週刊文春ミステリーベスト10」「2018本格ミステリ・ベスト10」で1位を獲得し三冠を達成!
三冠達成は、東野圭吾さんの『容疑者Xの献身』以来13年ぶりであり、デビュー作での三冠は史上初。
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今村昌弘流ミステリーの書き方
18年5月3日深夜放送の「ゴロウデラックス」に出演した今村昌弘さんが、『屍人荘の殺人』の執筆方法を紹介していたのでまとめました。
事前準備
今村さんは、ミステリー小説を書くと決めたときに、一ヶ月で100冊のミステリー小説を読もうと決めたそうです。
残念ながらそこまでは達成できなったそうですが、それに近しい数を読んでいそうでした。
小説の書き方本
その他にも小説を書くためのHOW TOが何冊も置いてありました。
ブックカバーが付いているものもありましたが、確認できる本は以下のようになっていました。
背表紙しか映っていなかったので、間違っていたらすみません。
リンクは楽天ブックスです。
推理小説作法 あなたもきっと書きたくなる (光文社文庫) [ 江戸川乱歩 ]
ミステリーの書き方 (幻冬舎文庫) [ 日本推理作家協会 ]
「しぐさ」でわかる相手の心理 人間関係の達人になれる111の技術 [ 関輝夫 ]
売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない [ 大沢在昌 ]
執筆で参考にした作品
「屍人荘の殺人」を書く際に、参考にした作品ということで3冊が紹介されました。
時計館の殺人(上)新装改訂版 (講談社文庫) [ 綾辻行人 ]
時計館の殺人(下)新装改訂版 (講談社文庫) [ 綾辻行人 ]
構成を分析
上の参考にした作品を読みながら、どのような構成になっているかを分析していったそうです。
ポイントは、読んだ後ではなく読みながら小説内で何が起きていったのかを箇条書きで書き出していきます。
・針のない時計塔
・親戚の不幸で欠席となった福西涼太
といったかたちで、各章ごとにどのような出来事が起きたのを書き出すことで手掛かりの隠し方を分析しました。
「屍人荘の殺人」は構成を大事にしており、このように分析することで構成をつくったそうです。
分析の結果「屍人荘の殺人」を最初に書いたときは一つ目の殺人が起こるまでにページ数をかけすぎてしまったので、削ったそうです。
自分の作品にダメ出し
書き終えた後にもう一度読み返して、自分の作品の駄目だと思った部分を箇条書きにし、修正していくという作業を行っていました。
ダメ出しノートには、30個以上にも及ぶ自分へのダメ出しが記載されており、それをひとつひとつ修正していったそうです。
書き上げた直後は興奮しているので、時間を空けてから冷静な目で読み返すことが大切ということです。
以上、今村昌弘さん流のミステリーの書き方でした。
これだけ費やしたからこその、作品ということですね……